ニホンアカガエル

 日本の固有種で茶色の体色をした中型のカエルです。オタマジャクシの背中には1対の黒があります。平地から丘陵地の森林や草地に生息し、2月~3月にかけて水田などの浅い止水に寒天質に包まれた卵塊を産みます。年に1回の産卵で、卵塊には5003000個ほどの卵が含まれています。
 千葉県では北総地域から南端の館山市までほぼ全域で見ることができます。しかし、産卵場所である水田が放棄され休耕田化したり、圃場整備により乾田化することで、産卵場所が無くなることなどで生息数が激減しています。そのため、県のレッドデータブックでは最重要保護生物に指定されています。私たち研究会では1995年より北総の谷津田群において卵塊数調査を行いましたが、その結果においても、同所に生息するトウキョウサンショウウより減少率が大きいことが明らかになってきました。